
僕は新卒で携帯代理店に入社してから5年間接客業に携わり、2年目からは店長を任されていました。
そんな僕ですが、実は接客業に向いていると感じたことは一度もありません。
むしろ、「自分は接客向いてないから辞めよう」といつも考えていました。
では何故、接客に向いていない僕が店長を任されるまで評価されるようになったのか。
それは、接客の攻略法に気付いたからです!
この記事では、接客の攻略法を初めて接客業に就く人でも分かりやすく解説していきます。

・自分は向いていないかも…
と悩んでいる方の参考になれば幸いです。
接客業に向いていない人の特徴
入社当時の僕はこんな感じでした。
・性別:男
・性格:人見知り
・外見:小太り、清潔感には気を付けていた
・友人からの評価:癒し系、仲良くなると面白い
・バイト歴:コンビニ1年、薬局1年
・職場:携帯ショップ(日本人だけでなく、外国人のお客様も来店)
では、僕自身の経験+店長としてスタッフを育成する中で感じた接客に向いていない人の特徴を解説していきます。
人見知り
当たり前ですが、接客業をしていると毎日色々なお客様が来店されます。
そしてそのほとんどが知らない人です。
僕の場合、1組当たり30分~2時間ほどの接客を毎日10組ほど行っていました。
短時間の接客であれば業務的な話だけで乗り越えられるのですが、長時間の接客の場合話が続かず非常に気まずい思いをしていました。
接客の上手い人は、適度な世間話を挟んでお客様と話しやすい雰囲気を作り出すのが上手ですが、
僕にはそれができませんでした。
実際の職場にもよると思いますが、1組当たりの接客時間が長くなるほど人見知りの人は向いていないと感じやすいです。
メンタルが弱い
接客業をしていると本当に色んな人が来店します。
中には、理不尽な文句を言ってくるクレーマーもいます。
クレーマーに対しては、相手の話を聞きつつ毅然とした態度で対応することが必要です。
また、お年寄りの方や障害のある方のペースに合わせた対応をするのも予想以上に大変でした。
メンタルが弱いとこういったストレスに耐えられない可能性が高いです。
マルチタスクをこなせない
接客業では、基本的にいつも複数の業務を同時に行う必要があります。
例えば携帯ショップでいうと、お客様の契約状況を調べながら最新の機種の紹介をし、別のお客様が来店されたら用件を聞きに行くといった感じです。
このように常に次のことを考えながら業務を進めていきます。
目の前の作業に集中してしまい、周りが見えなくなってしまうタイプの人は接客業に向いていないでしょう。
気配りができない
お客様とコミュニケーションを取る上で気配りは非常に重要です。
スマホの使い方も分かっていないような人に、iPhoneのスペックの高さをどんなに説明しても買ってくれませんよね?
接客をする上で、お客様に対する配慮や気配りは欠かせません。
お客様の表情や仕草に気を配り、臨機応変な対応ができない人は接客業に向いていないと言えます。
お客様のためを思いすぎる
お客様のためを思いすぎる人も接客業に向いていないです。
こういうと

と思われるかもしれません。
確かにお客様のことを考えるのは大事です。
ただ、お客様のことを考えすぎるのは問題なんです。
何故なら、お客様の意向に100%応えられることはほぼないからです。
接客業とは言っても一番の目的は会社の利益を上げることです。
販売目標やノルマがある場合もあります。
そういった中で、お客様の要望と会社の意向の落としどころを探すのが接客業の仕事です。
お客様のためを思って、自分の店より安い店を紹介するのは仕事とは言えないですよね?
この例えは極端ですが、お客様のためにという気持ちが強すぎると会社のやり方への不満やストレスがたまりやすくなるため、接客業には向いていないと言えるでしょう。
接客の攻略法
ここまで接客に向いていないひとの特徴を5つ紹介してきましたが、いかがでしたか?
当てはまる特徴が多いと「やっぱり向いてないんだ…」と思うかもしれませんが、まだ諦めるのは早いです。
僕はこの5つの特徴すべてに当てはまっていましたが、これから紹介する方法で苦手な接客を攻略しました。
順番に分かりやすく解説していくので、ぜひ試してみてください。
人見知りの場合の攻略法
人見知りの攻略法は「相手にしゃべらせる」です。
そもそも人見知りの何が問題なのかというところから考えていきましょう。
人見知りだと何を話せばいいか分からず話が続かない、そしてなんとなく気まずい
といった感じだと思います。
ですが、「何を話せばいいのか分からない」ことが本当に問題なのでしょうか?
みなさんがお客さんとしてお店に行った時、店員さんってそんなにずっと話していたでしょうか。
大半は業務に関する話で、たまに世間話を振ってくるくらいじゃないでしょうか。
でも、そんなに気まずい思いはしなかったはずです。
この違いはどこからくるのか。
それは、お客さん側がしゃべっている時間の長さです。
つまり、人見知りの本質的な問題は、相手にしゃべらせる質問ができていないことなんです。
では、具体的にどうすればいいのかというと、事前にいくつか質問のテンプレートを用意しておくことです。
例えば、「オシャレな人には服のブランドを聞く」とか「子供連れには子供の年齢を聞く」みたいな感じでいいと思います。
こういった質問を用意しておくことで、接客中の気まずさはかなり解消されコミュニケーションを取りやすくなります。
人見知りの人は、相手にしゃべらせることを意識して接客を行いましょう!
メンタルが弱い場合の攻略法
メンタルが弱い人の攻略法は「自分に非があるのかどうか明確にする」ことです。
メンタルが弱い人には、自分を責めやすい傾向があります。
僕もそうでしたが、大声で怒鳴られたりすると自分がものすごく悪いことをしたように感じて「もう辞めよう…」といつも思っていました。
ですが、この考えは非常にもったいないです。
接客業をしていると怒鳴られたりクレームをつけられたりすることは日常茶飯事です。
しかし、その中で本当に自分に非があることってかなり少ないんですよね。
大半はお客さんの勘違いだったり別のスタッフのミスだったり…
自分に非がないことで責任を感じたり悩んだりする必要はないです。
自分に非があるかどうか明確にするだけで気持ちに余裕が生まれるので、メンタルが弱いと感じた人はぜひ試してみてください。
マルチタスクをこなせない場合の攻略法
マルチタスクをこなせない場合の攻略法は「接客中にこなすべきタスクを書き出す」ことです。
マルチタスクが苦手な人が起こしやすいミスが、タスクの抜け漏れです。
タスクに抜け漏れがあるとお客様に迷惑をかけるだけじゃなく、そのフォローのために一緒に働いている仲間にも迷惑をかけてしまいます。
抜け漏れを防ぐために効果的なのが、タスクを書き出すことです。
タスクを書き出すことで抜け漏れの確認ができるのはもちろん、自分の業務の整理も行うことができます。
書き出した業務を整理し、似た業務や関連性のある業務をまとめて行うことで接客時間の短縮にもつながります。
接客中に書き出すのは大変なので、事前に業務を振り返って書き出しておくことをおすすめします。
気配りができない場合の攻略法
気配りができない場合の攻略法は「途中で確認を行う」ことです。
相手の表情や仕草から気持ちを察することができれば一番いいのですが、気配りが苦手な人にはかなりハードルが高いです。
そこで重要になるのが途中で確認を行うことです。
ポイントは「途中で」行うことです。
なぜなら、分からないことがあるままだと話を聞かなくなるからです。
そして、分からないことがある時に自ら質問してくる人は少ないです。
大半は「検討してみます」とかなんとか言って帰ってしまいます。
この問題は、途中途中でこちらから「ご不明点はありませんか?」と確認することで解消することができます。
僕自身、このテクニックを取り入れてから営業成績が断然良くなったのでかなり効果あると言えます。
気配りが苦手は人は、ぜひ途中で確認することを意識してみてください。
お客様のためを思いすぎる場合の攻略法
お客様のためを思いすぎる場合の攻略法は「自分の価値観で考えない」ことです。
ちょっと分かりづらいと思うので、詳しく解説します。
例えば
お客様がAという商品を買いにあなたのお店に来たとします。
あなたのお店では、商品Aを5,000円で、Aより性能の良い商品Bを10,000円で販売しています。
お客様の予算が8,000円の時、あなたはAとBどちらをおすすめするでしょうか?
ほとんどの人はAをすすめると答えると思います。
お客様はAを買いに来ているし、Aの方が安いので当然だと思えます。
しかし、実はお客様はBの存在を知らなかっただけで実はより性能の良いものを求めていたとしたらどうでしょうか?
多少予算をオーバーしてもBをすすめた方がお客様に喜ばれたかもしれませんよね?
このように、お客様のためを思いすぎる人には「自分の価値観で考えている」傾向があります。
「接客業に向いていない人の特徴」の中で、お客様の要望と会社の意向の落としどころを探すのが接客業の仕事と言いました。
この落としどころを探す際に「自分の価値観」で考えていると、結果的にお客様のためにならないケースが多々あります。
お客様のためを思うのであれば、自分の価値観で考えず、まずお客様の要望をしっかり把握することが重要です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回紹介した攻略法は、僕自身だけでなく、店長として育成したスタッフにも実践して効果があったものをピックアップしてご紹介しました。
おそらく業界問わず活用できるので、接客に向いていないと感じている方はぜひ試してみてください!